こんにちは!大家ふーしゅです。
今回は、
法人化するなら合同会社と株式会社、どっちがいいの?
とお悩み中の方向けに検討材料になりそうなテーマをお届けします。
私たちは妻社長シリーズを読んだ後、法人化のメリットを再認識し法人化に取り組みました😊
妻社長シリーズの書籍紹介については、
をご覧ください。
今回の記事では分かりやすく法人化のメリットや会社形態の違いを解説していきます。
そもそも、なぜ法人化を考えるのかというと、税金の節約や信用力のアップなど、たくさんのメリットがあるからなんです。
でも、いざ法人化しようと思っても、「株式会社がいいの?それとも合同会社?」と悩んでしまいますよね。
そんなあなたのために、この記事ではそれぞれの違いやメリット・デメリットを徹底的に比較していきます。
ちなみに、私たたちは検討した結果、株式会社を選択しました!
これを読めば、あなたにピッタリな法人形態が見つかるはず!ぜひ最後までお付き合いくださいね。
法人化のメリットって?
法人化を考えるとき、まず気になるのはそのメリットですよね。
ここでは、法人化することで得られる具体的なメリットをいくつかご紹介します。
経費計上がしやすくなる
法人化すると、さまざまな経費を計上しやすくなります。
例えば、事務所の家賃や通信費、交通費など、事業にかかる費用を経費として計上できます。
個人事業主の場合と比べて、経費として認められる範囲が広がるため、節税効果が期待できます。
減価償却の利用による利益調整
法人では、減価償却費を計上することで利益を調整できます。
例えば、高価な設備や建物を購入した際、その費用を一度に計上するのではなく、数年間にわたって分割して計上できます。
これにより、毎年の利益をコントロールしやすくなり、税金の負担を軽減できます。
青色申告の欠損金控除が10年間可能
法人は青色申告を行うことで、赤字を次の10年間にわたって繰り越して、将来の利益と相殺できます。
個人事業主の場合、この繰り越し期間は3年ですが、法人では10年もあるため、長期的な節税が可能です。
物件売却時の譲渡益が事業所得になる
法人で物件を売却した場合、その譲渡益は事業所得として扱われます。
個人の場合、短期譲渡(5年未満)で約40%の税率がかかりますが、法人では実効税率が約30%と低くなります。
これにより、短期売却の際の税負担を軽減できます。
同族社員への給与支給による節税効果
法人では、家族や親族を従業員として雇用し、給与を支給することができます。
この給与は経費として計上できるため、法人全体の所得を減らし、結果的に税負担を減らすことができます。
さらに、受け取った給与は個人の所得控除の対象となり、家族全体での節税効果が期待できます。
共済金の全額損金計上
法人は、中小企業倒産防止共済や小規模企業共済など、共済制度に加入することで、その掛金を全額損金(経費)として計上できます。
これにより、法人の税負担を減らすとともに、将来的なリスクに備えることができます。
融資の受けやすさ
法人化することで、金融機関からの信用力が向上し、融資を受けやすくなります。
特に不動産投資や大規模な事業展開を考える場合、融資は重要な資金調達手段です。
法人としての信用力を高めることで、より有利な条件で融資を受けられる可能性が高まります。
相続対策
法人化することで、相続時の税負担を軽減できます。
個人で不動産を相続する場合、評価額が高くなる傾向がありますが、法人の株式として相続する場合、その評価額を低く抑えることが可能です。
これにより、相続税の負担を軽減でき、スムーズな相続が期待できます。
決算時期の自由設定
法人は、決算時期を自由に設定できます。
多くの法人は3月決算ですが、9月や1月など、自分にとって都合の良い時期を選ぶことができます。
これにより、税務対策や経営計画の立てやすさが向上します。
これらのメリットを考慮して、法人化を検討してみてはいかがでしょうか?
次に、合同会社と株式会社の具体的な違いについて見ていきましょう!
合同会社と株式会社って何が違うの?
法人化を検討する際に避けて通れないのが、「合同会社」と「株式会社」のどちらを選ぶかという問題。
ここでは、それぞれの基本情報を分かりやすく解説していきますね。
合同会社(LLC)とは?
合同会社(リミテッド・ライアビリティ・カンパニー、略してLLC)は、比較的新しい会社形態です。
LLCはアメリカで生まれ、日本でも2006年から導入されました。
大きな特徴は、設立や運営がシンプルで費用も安く済むこと。
出資者全員が有限責任を持ち、経営の柔軟性が高いのが魅力です。
有限責任っていうのは、会社が負った借金や損失に対して、出資者が出資した額以上の責任を負わないことを言います。
簡単に言えば、個人の資産は守られるってことですね。
だから、万が一会社がうまくいかなくても、出資したお金以上の負担を背負うことはありません。
つまり、出資したお金以上の負債を負うことはありません。
経営に関しても出資者全員が意見を出し合えるため、意思決定がスムーズに行えます。
株式会社とは?
一方、株式会社は日本で最も一般的な会社形態です。
名前の通り、株式を発行して資金を集めることができます。
出資者(株主)は株式を保有することで会社の一部を所有し、利益が出たら配当を受け取ることができます。
株式会社の特徴は、社会的な信用力が高く、大きな資金を集めやすいこと。
これにより、大規模な事業展開が可能になります。ただし、設立や運営にかかる手間や費用はLLCよりも高めです。
それでは、次に具体的な設立コストについて比較してみましょう!
設立コストと運用コストの違い
さて、合同会社(LLC)と株式会社の基本情報が分かったところで、次に気になるのは設立コストと運用コストの違いですよね。
ここでは、それぞれの費用について詳しく見ていきましょう!
設立コストの比較
まずは、設立時にかかるコストを比較してみましょう。
項目 | 合同会社(LLC) | 株式会社 |
---|---|---|
定款認証費用 | 不要 | 約5万円 |
登録免許税 | 6万円 | 15万円 |
設立手数料 | 約2万円 | 約2万円 |
合計 | 約8万円 | 約22万円 |
合同会社の設立コストは約8万円程度と、株式会社の約22万円に比べてかなり安く済みます。
定款認証が不要な点も、手続きの簡便さに寄与していますね。
運用コストの比較
次に、運用コストを見ていきましょう。
運用コストは、会社を運営していく上で継続的にかかる費用のことです。
項目 | 合同会社(LLC) | 株式会社 |
---|---|---|
決算公告義務 | なし | あり(費用数万円) |
役員の任期管理 | なし | あり(2~10年) |
株主総会開催費用 | なし | あり(費用数万円) |
会計監査費用 | なし | 必要に応じて発生 |
合計運用コストの目安 | 低め | 高め |
合同会社は、決算公告や役員の任期管理が不要なため、運用コストが低く抑えられます。
一方、株式会社はこれらの費用がかかるため、運用コストが高めになります。
合同会社は設立コストも運用コストも抑えられるため、家族経営の法人化や小規模な事業に向いています。
一方、株式会社は社会的信用力が高く、大規模な事業展開や資金調達が必要な場合に適しています。
自分の事業規模や将来のビジョンに合わせて、どちらが適しているかを検討してみてくださいね!
それでは、次に具体的な設立の手順について見ていきましょう。
合同会社と株式会社の設立手順
合同会社と株式会社の設立手順をまとめてご紹介します。
それぞれの手順を理解して、自分に合った法人形態を選びましょう。
具体的には、司法書士さんにお願いすれば手順を追って作成していただけますのでご安心くださいね!
司法書士さんへの報酬は発生いたしますが😅
こちらは、
も参考になると思います。是非、ご覧ください😊
定款の作成
会社の基本情報を記載した定款を作成します。
定款には会社名、事業内容、本店所在地、出資額などを記載します。
合同会社の場合、定款認証は不要なので、自分で作成するだけでOKです。
株式会社の場合は、公証役場で定款の認証が必要です。認証費用は約5万円です。
資本金の払込み
設立のための資本金を個人口座に振り込みます。
この振り込みを証明するために、通帳のコピーなどを用意しておきます。
株式会社の場合は、資本金を発起人の個人口座に振り込みます。
設立登記の申請
法務局にて設立登記を行います。
必要書類として、定款、資本金の払込証明書、設立登記申請書などを用意します。
登録免許税は6万円です。株式会社の場合は登録免許税が15万円です。
登記完了・法人設立
登記が完了すれば、晴れて法人としてスタートです!登記完了後、法人印や銀行口座を作成しましょう。
以下に、簡単な表でまとめましたのでご確認ください😊
項目 | 合同会社(LLC) | 株式会社 |
---|---|---|
定款認証費用 | 不要 | 約5万円 |
資本金払込証明 | 必要 | 必要 |
設立登記登録免許税 | 6万円 | 15万円 |
設立手数料 | 約2万円 | 約2万円 |
登記完了後の手続き | 法人印、銀行口座の作成 | 法人印、銀行口座の作成 |
まとめ
いかがでしたか?
合同会社と株式会社、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて理解できましたでしょうか。
合同会社は設立コストや運用コストが低く、柔軟な経営が可能です。
一方、株式会社は高い社会的信用力と大規模な資金調達が魅力です。
どちらが自分の事業に合っているか、じっくり考えてみてくださいね。
法人化は少しハードルが高く感じるかもしれませんが、この記事を参考にしていただければスムーズに進められるはずです。
次回はなぜ私たちが株式会社を選択したのかについて詳しくお話ししたいと思います。
それでは、素敵な法人ライフをお楽しみください😊
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